すべては兄貴のウォークマンから始まった。ソウルで音楽が全部繋がった話
CAVEMAN PRINT & CULTURE #04
すべては兄貴のウォークマンから始まった。ソウルで音楽が全部繋がった話
— 音楽との最初の出会い
音楽にまったく興味がなかった自分が、最初に衝撃を受けたのは10歳の頃。
兄貴が聴いていた洋楽をこっそり聴いた時、雷が落ちたみたいに「カッコいい」と感じたのを今でも覚えています。
Wham!やCulture Club。
時は1980年代で、いわゆるニューウェーブの流れの音楽。
そこから、ラジオのエアチェックをしたり、ビルボードチャートを追いかけたり、夜中のMTVを観たり。
気づけば完全に音楽の虜になっていました。
なけなしのお小遣いでレンタルレコード店に通って、ヒットチャートからプログレまで、とにかく手当たり次第に聴き漁っていた少年時代。
— パンクで価値観が変わった
その後、また兄貴のウォークマンをこっそり聴いて出会ったのが、パンクロックのThe Jam。
好んで聴いていたThe Style Councilの前身バンドだと知って、「こんなにカッコいいのか」と衝撃を受けた。
そこからSex Pistols、The Damned、The Clashといったパンクにのめり込んでいく。
速くて、ラウドで、とにかく剥き出しの音。
でもそれ以上に、「誰でもやっていい」「自分で表現していい」というDIY精神に強く惹かれた。
特にThe Clashには完全にやられた。
もう他の音楽はどうでもいいと思うくらい、パンクにのめり込んでいた。
— ビートルズで全部ひっくり返った
パンクキッズだった青年時代、ギターロックやパンクを貪欲に聴いていくその流れの中で出会ったのが、80〜90年代のインディーズやオルタナのバンド。
彼らが影響を受けた音楽を辿っていく中で、あるバンドに行き着く。
それがThe Beatles。
正直、それまで自分の中では食わず嫌いでちゃんと聴いてこなかったバンドだった。
でも、ちゃんと聴いてみたら全然違った。
むしろ、今まで聴いてきた中で一番ヤバい音楽だった。
曲の強さ、バリエーション、完成度。
全部が異常だった。
— ソウルで世界が開いた
※ここで言うソウルは、いわゆるソウルミュージックの話です。
そこから60年代の音楽を掘り始めて、モッズカルチャーにも触れていく。
さらにその流れで出会ったのが、モータウンやソウル。
メロディが良くて、踊れて、めちゃくちゃクール。
それまでギターロック中心だった自分にとって、完全に新しい世界だった。
気づけば、モータウンやノーザンソウル、レアグルーヴといったシーンにもどっぷりハマっていく。
今までいわゆる「白人側」の音楽ばかりを掘ってきた自分にとって、
この「黒人側」の音楽の出会いは世界が一気に広がる感覚だった。
— すべてが繋がった瞬間

いろいろ聴いていく中で、ある時ふと思った。
「全部、繋がってるな」と。
Wham!やCulture Clubも、ポストパンクのバンドも、ソウルの影響を受けている。
The Clashもレゲエやロックステディの影響が強いし、グランジのバンドも60年代のロックやポップの流れを引いている。
知らなかっただけで、影響のない音楽なんてほとんどない。
そう気づいた瞬間、バラバラだった音楽が一気に線で繋がった感覚があった。
そして、そのきっかけになったのがソウルだった。
— 音楽は、今の仕事にも繋がっている

この感覚は、今の自分の仕事にもそのまま繋がっている。
プリントの仕事をする上での根っこには、パンクで知ったDIYの精神がある。
「自分で作る」「自分で表現する」
それは今でも変わらない軸。
そして、目指しているスタイルはモータウンのようなものづくり。
ひとつの場所から、カルチャーごと発信していくような在り方。
— すべては繋がっている

自分にとって音楽は、ただ聴くものではなく、価値観や表現の軸を作ってくれたもの。
そして、その感覚は今、プリントという形で続いている。
音楽も、プリントも、自分の中では同じ「表現」だと思っている。
CAVEMAN PRINTとCAVEMAN CLOTHESは、こんな音楽を通ってきた自分がやっています。
プリントショップとブランド、どちらも同じ感覚で作っています。


