プリント仕上がりガイドライン
CAVEMAN PRINTでは、Tシャツやスウェットなどのオリジナルウェアを「できるだけイメージに近い形で」お届けできるよう制作しています。
そのため、プリントの仕上がりは、生地・デザイン・データ形式・プリント技法などによって変化します。
このページでは、ご注文前に知っておいていただきたい重要事項をまとめました。安心してご利用いただくために、一度ご確認をお願いいたします。
ボディカラーとデザイン色の見え方
Tシャツやスウェットのボディカラーによって、同じデザインでも見え方が変わります。
- 濃色ボディ:発色がしっかりし、色が強く見えやすい
- 淡色ボディ:色が生地になじみ、やや薄く感じる場合がある
- 白ボディ:データに近い色が再現されやすいが、薄い色は視認性が落ちる
仕上がりのイメージ違いを防ぐため、ボディ色とデザイン色の相性について、あらかじめご確認いただくことをおすすめします。
カラーの誤差について
プリンタ機材・前処理剤・インク・生地ロットなどの影響により、画面上の色と完全一致した仕上がりにすることはできません。
特に影響が出やすい色は、次のようなものです。
- パステルカラー
- 中間グレー
- 単色ベタの大きな面積
- 明度の高い色味
色味の正確さを重視される場合は、有料のサンプル制作をご利用いただくことをおすすめいたします。
入稿データについて
入稿データの詳細な仕様は、下記ページにまとめています。
このページでは、特に重要なポイントを抜粋して記載します。
推奨データ形式
- PSD / AI / PDF(推奨):精度が高く、仕上がりが安定しやすい形式です。
- 上記のデータに加えて、確認用としてJPGを添付していただけると、イメージ共有がスムーズになります。
PNG データについて
PNG(透過)は、デザインシミュレーターを使用する際に特に重要です。背景透過の設定ミスがあると、意図しない白フチや背景色がそのままプリントされてしまう場合があります。
共通の注意点
- 解像度は 300dpi 程度を推奨します。
- カラープロファイルは sRGB を推奨します。
- 1〜2px 程度の細線は、プリント時にかすれたり途切れたりする可能性があります。
- 極端に小さな文字は、生地にインクが沈み込み、潰れてしまう場合があります。
- 背景が残っているデータは、そのままプリントされますのでご注意ください。
プリント技法別の仕上がり特性
CAVEMAN PRINTでは、デザインや枚数に応じて、複数のプリント技法を使い分けています。
インクジェットプリント
- 写真やグラデーションなど、繊細な表現が得意です。
- 風合いは最もナチュラルで、着心地もやわらかめです。
- 濃色ボディでは、前処理剤の影響により、生地にややハリを感じる場合があります。
DTFプリント
- 発色が安定しており、細かい文字や線も比較的綺麗に出ます。
- 転写シートを用いるため、プリント部分にやや厚みが出ます。
- 耐久性は高めで、くり返しの洗濯にも比較的強いです。
シルクスクリーンプリント
- ロゴや大きなベタ面など、シンプルなデザインに最適です。
- 色ムラやかすれも、アナログ感のある風合いとして楽しめます。
- 色数ごとに版が必要になるため、多色デザイン・少量には不向きです。
アイロンラバープリント
- くっきりとした輪郭・はっきりした発色が特徴です。
- 小さな文字も明瞭に見えやすいです。
- 表面に厚みが出るため、インクジェットに比べると固さがあります。
刺繍
- 高級感のある仕上がりになります。
- 細かい線や小さな文字は、糸の太さの関係で潰れてしまうことがあります。
- 大きさ・複雑さによってデザインの表現に制限が生じる場合があります。
Tシャツボディ固有の注意点
ボディは工業製品であり、完全に均一なものではありません。以下のような個体差が生じる可能性があります。
- 製造ロットごとの色味のわずかな違い
- 縫製ラインのわずかなズレ
- 季節や湿度などによる生地の伸縮
- 薄手ボディの透け感
- 表面の毛羽立ちによる発色の違い
これらはTシャツという生地商品の特性として、あらかじめご理解いただけますと幸いです。
プリント位置と個体差について
プリント位置は、可能な限り寸法に合わせて制作いたしますが、構造上の理由から以下の点を「許容範囲」とさせていただいています。
- 1cm程度のプリント位置の誤差
- ボディの縫製のゆがみによる見え方の違い
- サイズ・生地・縫製による個体差
Tシャツは完全な四角形のパネルではなく、人が着ることを前提とした立体物です。そのため、数ミリ〜1cm程度の差はどうしても生じてしまう場合があります。
耐久性・洗濯について
プリント部分を長く良い状態で保つため、以下の点にご注意ください。
- 洗濯時は裏返してネットに入れることを推奨します。
- 中性洗剤を使用し、漂白剤はお避けください。
- 乾燥機の使用は、縮みやプリント劣化の原因となる場合があります。
- プリント面への直接アイロンは避けてください。
DTFプリントは比較的耐久性が高く、インクジェットプリントはやさしく扱っていただくことで長くお楽しみいただけます。
返品・再制作について
下記の場合は、再制作等の対応を検討させていただきます。
- Tシャツ本体に破れ・シミ等、製造時の明らかな不良箇所がある場合
- 大きなプリント欠けや大部分の剥がれがある場合
- ご注文内容と異なるサイズ・カラー・ボディが納品された場合
- 目立つ汚れや大きな油染みなどがある場合
以下のようなケースは、返品・再制作の対象外となります。
- 1cm程度のプリント位置の誤差
- お客様のモニターと実物との色味の違い
- 細線や極小文字のつぶれ・再現不可
- 入稿データ由来の粗さ・にじみ・背景残り
- 生地の個体差による見え方の違い
- 一度ご着用になられた商品の返品
万が一不備があった場合は、到着後できるだけお早めにご連絡ください。状況を確認のうえ、最適な対応をご提案いたします。
サンプル制作について
色味や質感にこだわりがある場合は、有料のサンプル制作をご利用いただくことをおすすめします。
特に、次のようなケースではサンプル制作が有効です。
- 10枚以上の大量注文を検討している場合
- 物販・展示用として販売を前提とした制作の場合
- 微妙な色味の違いが作品の印象に大きく関わる場合
- 複数のプリント技法を比較したい場合
サンプル制作をご希望の際は、お見積り時やお問い合わせ時にお知らせください。
ご注文前チェックリスト
ご注文前に、次のポイントを一度ご確認ください。
- デザインデータは適切な形式か?(PSD・AI・PDF・透過PNGなど)
- ボディカラーとデザイン色の相性に問題はないか?
- プリントサイズ・位置のイメージに誤解はないか?
- 色味の誤差や生地の個体差について理解しているか?
- 細線や小さな文字の再現性について確認しているか?
- 大量制作や販売用の場合、サンプル制作を検討したか?
- 入稿データに背景残りや不要なオブジェクトがないか?
CAVEMAN PRINTの姿勢・理念
CAVEMAN PRINTには、音楽・アート・手づくり文化の中で育ってきたスタッフが在籍しています。だからこそ、「作る人の気持ち」にできるだけ寄り添ったプリントを大切にしています。
あなたの作品や活動を支える一枚を、誠意をもって丁寧に制作します。
不安な点や気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談ください。
