デザインデータ入稿の注意点 ― 仕上がりを左右する基本ルール

オリジナルプリントを美しく仕上げるには、入稿データの準備が非常に重要です。
適切な形式・色設定・線幅などの条件を守ることで、印刷時のトラブルを防ぎ、デザイン通りのクオリティを実現できます。
以下のポイントを入稿前に必ずご確認ください。


1. フォント・線・オブジェクトの扱い

  • テキスト(文字)は 必ずアウトライン化 or ラスタライズ してください。
     フォントが埋め込まれていないと、当社でフォントが置き換えられ、意図しない見た目になることがあります。
  • Illustratorの場合:
     - テキストを選択 → 「書式」→「アウトラインを作成」
     - 線をアウトライン化するには、「オブジェクト」→「分割・拡張」(必要なら「アピアランスを分割」)を併用
  • Photoshopの場合:
     - 文字レイヤーを右クリック → 「テキストをラスタライズ」を選択
  • 線や隙間には最低限の太さを確保してください。
     例: 線幅 0.5 mm 以上、隙間 1.0 mm 以上 が推奨されます。
     これらが極端に細いと、印刷時に潰れ・かすれが発生する恐れがあります。

2. 解像度と画像の画質

  • 画像を使う場合は、最終プリントサイズで 200~300 dpi 程度の解像度を目安にしてください。
     低解像度の画像(Web用画像など)は、印刷時にぼやけたり荒くなったりします。
  • PNGやJPGなどのビットマップ形式であっても、可能な限り解像度を高めに確保したデータを入稿してください。
  • 画像をリンク形式でデータに添付する場合、リンク切れがないよう、画像ごとにファイルをまとめて入稿してください。

3. カラーモード・色の扱い

  • シルクスクリーンプリント・アイロンラバープリントでは、CMYKモード での入稿を推奨します。
     RGBモードで入稿すると、印刷時の色変換でくすみや変色が発生することがあります。
  • インクジェットプリント・DTFプリントは RGB での入稿をおすすめします。
     印刷時の色変換でくすみや変色が発生することがありますので、
     インクジェットプリントのカラーチャートをご参考の上ご注文ください。
     色味がご不安な方は、事前に1枚サンプルプリントをご注文されるほうが間違いないです。

4. 不要データ・レイヤーの整理

  • 空白のテキストボックス、塗りなしオブジェクト、不要な孤立点などは削除してください。
    これらが残っていると、想定外の出力ミスや印刷ズレの原因になります。
  • カラーモード変換・レイヤー統合・アピアランス展開など、最終的な表現に関わる処理は確実に行ってください。

5. 著作権・使用許可について

  • マンガ・アニメ・企業ロゴなど、著作権や商標権があるデザインは、許可を得たもののみ使用可能です。
  • 権利処理はお客様ご自身で責任をもって行ってください。無許可デザインによるトラブルについて、当社は責任を負いかねます。

6. 入稿前チェックリスト

チェック項目推奨・注意点
フォントアウトライン化 or ラスタライズ済み
線幅・隙間線 0.5 mm 以上、隙間 1.0 mm 以上
解像度プリントサイズで 200~300 dpi 程度
画像リンク/埋め込み画像を必ず埋め込みまたは同梱
カラーモードインクジェットはRGB、他のプリントはCMYK モード推奨
不要オブジェクトの削除空テキストボックス・孤立点など整理
著作権チェック許可のある素材のみ使用
ファイル命名・フォルダ管理分かりやすいファイル名・構造で保存

データ入稿の注意点(デザイン初心者向けチェックガイド付き)

オリジナルTシャツを作るとき、一番多いトラブルが「入稿データの不備」です。
せっかくのデザインをきれいにプリントするためにも、以下のポイントをチェックしてみましょう。
専門知識がなくても大丈夫! Canvaやスマホアプリで作った画像でもOKです。


✅ 入稿前チェックガイド

① 画像サイズと解像度をチェック!
・推奨サイズ:300dpi(ピクセル数で言うと3500px以上が目安)
・SNS用の小さな画像は印刷に不向きです。できるだけ大きいデータを用意しましょう。

② 背景は透過 or 白でOK!
・背景を消したPNGデータなら仕上がりがきれいになります。
・透過が難しい場合は、白背景のままでも問題ありません。

③ ファイル形式は?
・推奨形式:PNG(透過可)、JPEG、PDF、AI、PSD
・スマホのスクショやHEIC形式も受付可能ですが、画質に注意してください。
・Affinityをご使用の方は、PSDかPDFにてご入稿ください。

④ 色の見え方について
・スマホやPC画面と実際のプリント色には多少の差が出ます。
・蛍光色・金銀などの特殊色は再現が難しい場合があります。

⑤ 著作権にご注意!
・キャラクターやロゴなど、権利者の許可が必要な素材は使用できません。
・オリジナルデザインやフリー素材を使用しましょう。


💡 CAVEMAN PRINTからのアドバイス

・画像に不安がある場合は、LINEまたはメールで無料チェックいたします。
・デザイン初心者の方でも安心して入稿できるよう、スタッフがサポートします。
・色味がご不安な方は、事前に1枚サンプルプリントをご注文されるほうが間違いないです。
・プリント方式により最適なデータ形式も変わりますので、迷ったらお気軽にご相談ください。